notを使わない否定文
否定文は普通 not を用いて表します。しかし、not を使わずに否定文を作る場合があります。例えば次のような日本語を英文に置き換えることを考えてみます。

誰も知らない。

普通に考えると以下のような否定文ができあがってしまいます。

Everybody doesn't know.

しかしこういった表現は一般的には使われません。この文には not が含まれていますが、not を用いずに否定形を表現するのが一般的です。

Nobody knows.

Nobodyという主語そのもので否定を表すのです。それでは他の not を使わない否定文を見ていきましょう。

Nothing changes for a long time.
昔から何も変わっていない。

None of them attended the party.
誰もパーティーに出席しなかった。

Nothing is more dangerous than drunken driving.
飲酒運転ほど危険なものはない。

No second can be wasted.
一秒たりとも無駄にはできない。

little, few, hardly, rarelyを使った否定文
no〜という形以外にも not を使わない否定文はあります。 little や few を使った「〜少ない」という意味や、hardly を用いて「ほとんど〜ない」、rarely を用いて「滅多に〜ない」などと表現することができます。

Little is known about the reason he killed himself.
彼が自殺した理由はほとんど分かっていない。

I got little help from them to finish working.
仕事を終えるのに彼らの助けはほとんどいらなかった。

There is few people in this town.
この町にはほとんど人はいない。

Only a few students were informed about no class today.
本日の休講について知らされている学生はほとんどいなかった。

My grandfather was so weak that he could hardly walk.
祖父は相当弱っていたのでほとんど歩けなかった。

I have hardly saving.
貯蓄はほとんどない。

A juvenile delinquent rarely goes to school.
非行少年(少女)は滅多に学校に来ない。

United Kingdom is rarely struck by an earthquake.
イギリスは地震に襲われることは滅多にない。

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