忘れる - forget と leave
携帯電話を会社に忘れた時、どのように表現するのでしょうか?「忘れる」という単語ですぐ思い付くのは forget という単語です。
しかし、この場合は「置いてきてしまった」という意味なので forget は使えません。「置き去りにする」という意味の leave を使います。
携帯電話を会社に忘れた。
正)I left my mobile phone in my office.
誤)I forgot my mobile phone in my office.
forget は「覚えていない」、「記憶がない」という意味合いでの「忘れる」です。
私は君の名前を忘れた。
正)I forgot your name.
誤)I left your name.
助ける - help と save
これもよく間違えやすい動詞です。「あなたは私の命を助けてくれました」と言うとき、どう表現しますか?
「助ける」という動詞で真っ先に思い付くのは help でしょう。
確かに help には「助ける」という意味もありますが、どちらかと言えば「手伝う」というニュアンスが強いです。
あなたは私の命を助けてくれた。
正)You saved me(my life).
誤)You helped me(my life).
save はコンピュータでよく出てくる「セーブする」です。 save は「保存する」という意味ですが、その他に「救う」という意味を持っています。
なる - become と getting
「具合がよくなる」、「だんだん寒くなる」など「〜なる」という表現をよく間違えて become を使ってしまう人がいます。
確かに become は「なる」という意味の動詞ですが、become は「私は将来医者になる」などといったときに使います。
正)My condition is getting better.
誤)My condition becomes good.
正)It's getting cold. ※ここでの getting は「だんだん〜なる」という意味を含みます。
誤)It's becoming cold.
食べる - eat と have
「食べる」といえば、すぐ思い付く動詞は eat です。しかし、「朝食、ランチ、夕食を食べる」などは have を用います。
eat は「りんごを食べる」のように具体的なものを食べる時に使う動詞です。
正)Why don't you have a dinner with us?
誤)Today, I didn't eat breakfast.
正)I have an apple. ※この文は間違いではありませんが、「りんごを食べる」という意味にはなりません。単純に「りんごを持っている」という意味になります。
正)I eat an apple.
乗る - ride と take
これも間違え易い動詞なのですが、「乗る」でも何に乗るかによって用いる動詞は異なってきます。
「電車に乗る」は take on という熟語を使います。一方 ride は馬やバイクなど跨って乗るような場合に使います。
正)I take on a train.
誤)I ride a train.
正)He often ride a horse.
死ぬ - die と kill
日本人感覚では die は「死ぬ」、 kill は「殺す」という意味が根付いていることでしょう。
しかし、同じ「死ぬ」でもどちらを使うかは意味合いから考える必要があります。
例えば、戦争や事故で人が死んだ場合、病気で死んだ場合、自殺によって死んだ場合など、よく使い分けを間違え易いものです。
第二次世界大戦で6,000万人以上の人々が死んだ。
正)More than 60 million people were killed by the World War U.
誤)More than 60 million people died by the World War U.
彼女の息子は交通事故で死んだ。
正)Her son was killed by the traffic accident.
誤)Her son died by the traffic accident.
彼女は自殺した。
正)She killed herself.
誤)She died herself.
その老人は胃ガンで昨年亡くなった。
正)The old man died last year cause of stomach cancer.
誤)The old man killed last year cause of stomach cancer.
即ち、事件や事故によって死んだ場合は「事件や事故に殺された」と考え be killed を使います。一方、病気などで自然死した場合は die を使います。
「自殺する」は kill one's self という決まりきった表現を使います。
kill や die を使わずに「死ぬ」と表現できる単語 gone があります。gone を使った場合、病気で自然死したのか事件や事故で亡くなったのかは分かりません。
She is gone.
彼女は死んでしまった。
gone は go の過去分詞で、「行ってしまった。その結果もうこの世にいない。」という意味になります。原形の go 自体を「死ぬ」という意味では使いません。
教える - teach と tell
teach は「教える」、tell は「言う」と捉えがちです。しかし「教える」でも何を教えるかによって teach ではなく tell を使う場合があります。
学問や教科を「教える」場合は teach を、道を教えたり、真相を語る(教える)、名前を教えるときの「教える」は tell を使います。
あの先生は科学を教えている。
正)The teacher teaches science.
誤)The teacher tells science.
あなたの住所を教えて頂けませんか?
正)Could you tell me your address?
誤)Could you teach me your address?
聞く - hear と listen と ask
「聞く」は hear あるいは listen 、「尋ねる」は ask というイメージがなかなか離れません。
hear と listen は使い分けができるのですが、hear と ask を正しく使えない人は多いようです。
もしもし、聞こえますか?
正)Hello, can you here me?
誤)Hello, can you listen to me?
私は今音楽を聴いています。
正)I'm listening to the music.
誤)I'm hearing the music.
私は知りません。他の人に聞いて下さい。
正)I don't know. Please ask someone else.
誤)I don't know. Please listen someone else.
誤)I don't know. Please hear someone else.
3つめの「聞く」は「尋ねる」という意味です。従って ask を使います。
客 - visitor と customer と guest
visitor、customer、guest どれも「客」という意味です。いざ使うとなると、どれを使えばよいのでしょうか。
勿論どこへ訪問するどのような客かによって使い分ける必要があります。
visitor
→用事があって訪ねてくる客のことです。海外旅行をしに来た観光客、自宅への来訪者や病院へ見舞いに来た訪問者などに使います。
customer
→店やレストランに来る客、ショッピングに来る買い物客などお金を使ってくれる客を指します。
guest
→セレモニーやパーティーに招待される客、番組に出演するゲストなど待遇を受ける客のことです。
多くの中国人が観光目的で日本を訪れた。
正)Many Chinese visitors came to Japan for sight-seeing.
誤)Many Chinese guests came to Japan for sight-seeing.
そのアンティークショップに買い物に来た客はいなかった。
正)No customers went shopping to the antique shop.
誤)No visitors went shopping to the antique shop.
今夜のパーティーのゲストはどなたですか。
正)Who is the guest at the party tonight?
誤)Who is the customer at the party tonight?
許す - forgive と allow
「暴力は許さない」、「外出は許されない」これらの「許す」に適切な動詞はそれぞれ forgive、allow です。
forgive は憎しみや怒りなど心情的に許す/許さない場合に使います。
一方、allow は許可されている/されていないなど一般的に認められている/いない場合に用います。
Swimming is not allowed at this beach in this season.
この季節ビーチでは遊泳は認められていない。
The owner doesn't allow any animals in this house.
オーナーはこの家で動物を飼うことは許してくれない。
The injured at the car accident will never forgive the criminal.
自動車事故の被害者は絶対に犯人を許さないだろう。
We have already forgiven him.
私たちはもう彼を許している。
びっくりする - surprise と scare
通路の曲がり角で人とぶつかりそうになったり、相手の存在にびっくりした時「あーびっくりした」とよく言います。
この「びっくりした」は英語では何と言うのでしょうか。「びっくりする」、「驚く」などといった動詞は普通 surprise を思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし、surprise は出来事に驚く、事件や事故、予期せぬことにびっくりする場合に使います。人にびっくりさせられた場合、相手が自分を驚かせるわけです。
こんな時は scare という動詞を使います。
You scared me!
びっくりした!
自分がびっくりしたのに主語を相手 you にします。相手が自分をびっくりさせたからです。
直訳すれば「あなたは私を驚かせました」となるわけですがこれで「びっくりしたー」という表現になります。
アメリカドラマや洋画を見ているとよく耳にするフレーズです。
がんばって! - good luck と hang in there
どちらも「がんばって」という意味の言葉です。good luck というのは聞いたことある人も多いのではないでしょうか。
ところが hang in there というのは知らない人が多いはずです。しかし、これもドラマや映画では頻繁に聞く言葉です。
それでは両者の使い分けを見てみましょう。
good luck は元気付けたり励ましたり幸運を祈る場合に使います。例えば、受験する人や新しく仕事を始める人に good luck と言えます。
これは普通に「がんばって」という意味になります。
一方、hang in there も「がんばって」という意味なのですが、使えるシチュエーションが全く異なります。
例えば、味方が危うい時、負けそうな時など「なんとか持ちこたえてくれ」という奮起、奮闘の意味で使えるのです。
このような状況では、good luck を使いません。
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