実践編
テニスの世界大会、ウィンブルドンでは選手がサーブを打つ前に試合会場がざわめいていれば、「Thank you」という場内アナウンスが流れます。
また、AMA(American Music Award)の授賞式では受賞者が「I love you」と発言することがあります。
一般的に「Thank you」は「ありがとう」、「I love you」は「愛してます」という意味ですが、上記のシチュエーションではこのように
訳してしまうと意味としては不自然になります。
ではこの場合の「Thank you」や「I love you」は何と訳せばよいのでしょうか?
意味合いとしては「Thank you」は「静かにして下さい」、「I love you」は「感謝しています」のような感じになるでしょう。
しかし、訳せと言われた場合、その答えなどありません。上記のような場面において「Thank you」や「I love you」という表現を用いるのです。
逆に言えば「Thank you」や「I love you」は上記のようなシチュエーションで使えるということなのです。
英語に限らずどこの国の言葉でも同じですが、そもそも他国の言葉は自国の言葉に訳すものではありません。
通じない人の為に、「仮に訳すとすれば、こういう意味になるよ」ということだけなのです。英語はあくまでも英語です。日本語は日本語です。私たち日本人も日本語を使う時、「英語に訳せばどうなるか」などと意識しません。
人にぶつかった時や道を尋ねる前、物をもらった時などに「すみません」と言います。
「すみません」という言葉はそのような時に使う言葉だからです。
実践編では学校や教科書では習わない表現や、知っておくと英会話にとても役立つ表現を紹介していきます。
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